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【Webデザインワークフロー】Webサービスデザインの進め方

【Webデザインワークフロー】
Webサービスデザインの進め方

第1回:Webサービスデザインの基本

著者:村上 知紀

公開日:2008/8/1(金)

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Webサイトをサービスととらえる
 世の中に十分にあるもので、利用者が簡単に手に入れることができるものは、価値が限りなく下がります。いわゆるコモディティです。Webに限らず、現状では情報があふれており、利用者はますます情報にお金を払わなくなってきています。携帯の公式サイトで有料課金会員の数がどんどん減っていたり、雑誌の販売部数が減っている現状を見れば、それはすぐに分かるでしょう。

 そのように情報が世の中にあふれてコモディティとなり、価値が下がっている状況で、ユーザーに選択してもらい続けるためにはどうしたらよいでしょうか。ほかのサイトに負けない情報量を持つこともひとつの方法でしょう。ほかのサイトが提供できないレアな情報を提供して、ニッチな存在になる手段もあるでしょう。もうひとつは、ユーザーにとってのサービスを提供することだと思います。

 つまり単なる情報提供ではなく、ユーザーにとってのサービスを提供するのです。別の言葉で言えば、ユーザーにとっての場やツールを提供するということです。もちろんニュースサイトのように情報を核にしながら、そのニュースについてコメントできるというような情報提供を中心に据えながら、他人とコミュニケーションできる場やツールを提供するという例も考えられます。

 しかし、現状でWebサイトをユーザーに対するサービスであるととらえている人はどの程度いるでしょうか。少なくとも筆者のまわりを見る限そういう発想には立っている人はまだ多くありません。いかに面白い特集の切り口を考えるとか、いかにお金を出してどこかからコンテンツを買ってくるか、いかにトレンドのテクノロジーを取り入れるか、いかに丈夫なシステムを作るか、といった発想しか持てない場合がほとんどです。
図1:ユーザーにとって価値のあるサービスの実現

ユーザーの視点に立つ
 当然、コーポレートサイトやプロモーションサイトは、ユーザーに対するサービスというよりもマーケティングツールとして機能しますので多少話は違いますが、それ以外のユーザー向けのサイトは、ユーザーに場やツールをいかに提供していくかという視点を取り入れるとさらに価値が高まります。その理由は、サービス提供という視点を持つことによってユーザー立場に自然と立てるということがあります。

 サービスという言葉にはユーザーの視点が自動的に組み込まれています。単なる面白い切り口の情報提供や、トレンドとなっているデザインやテクノロジーの追求にとどまらない、ユーザーにとって価値のあるサービスの実現を目指すことによって、結果としてユーザーの利用や行動が付いてくるようになります。もちろんそれがトラフィック増加にもつながります。

 筆者もJavaScriptやPHPなどのプログラミングを日常的に行いますので分かりますが、いわゆるハッキングのようにいろいろな新しい技術を試してみることは非常に面白くエキサイティングなことです。新雪の上をはじめてスキーですべるように、誰もやったことのないことを試すのは面白いことです。

 これは実験として、前に進むためのエンジンとしてまず必要なことなのでまったく否定するものではありませんが、ユーザーが相手のサービスであれば、大前提としてユーザーに受け入れてもらう必要がありますので、単に自分が面白いからという発想だけではなく、実際に使うユーザーの立場に立つことで受け入れられるものを作ると考えることがまず第一歩になるのです。 次のページ



村上 知紀
著者プロフィール
村上 知紀
主に企業のパートナーとしてWebのサービス戦略、企画、設計、組織改善などに関するコンサルティングに従事。2008年3月にWebのサービスプランニングの進め方や考え方を解説した「Webサイトプランニングブック」(http://www.amazon.co.jp/gp/product/4774133892)を出版。雑誌への執筆多数。
Web Innovator:(http://chikitomo.blogspot.com/

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INDEX
第1回:Webサービスデザインの基本
-> Webサイトをサービスととらえる
  どのようにユーザーの立場に立つか
  フィーチャー&ファンクションを考える
【Webデザインワークフロー】Webサービスデザインの進め方
第1回 Webサービスデザインの基本
第2回 発想の引き出しを作るノウハウとは?
第3回 データをインプットしてもらう方法とは?
第4回 情報の閲覧・活用の工夫とは?
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