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【Webデザインワークフロー】他人事ではないWebライティング

【Webデザインワークフロー】
他人事ではないWebライティング

第1回:文章表現の技術は誰にでも求められるか

著者:株式会社ミツエーリンクス 上原 佳彦

公開日:2008/8/6(水)

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文章表現はライター・ディレクターだけのスキルではない
 ディレクターはディレクション全般、デザイナーはデザイン、コーダーはコーディング、プログラマーはプログラミング…。ほとんどのWeb制作現場において、作業は完全分業制が主流です。ただ、すべてのWebページ制作が分業で進むかというと、正直なところ、なかなかそういうケースばかりではありません。コストや納期、制作する側のリソースなどの事情から、1人のスタッフがやむなく複数の作業を幅広くこなさなければならないケースが多いのも事実です。そうした場合、たとえ専門外の分野でも自分の責任範囲として作業しなくてはならなくなります。

 このように、サッカーの世界でよく使われる言葉、「ポリバレント(複数のポジションをこなす能力)」が求められるのがWebの制作現場です。ただ、テキスト制作に関する工程は、案件のさまざまな事情から専門のライターが起用されなかった場合、ディレクターやプロデューサーが文章を作成・編集するケースが、これまでは数多く存在してきたようです。こうした実例は、「Webにおける文章表現スキルは、専門のライターやディレクターが身に付けるもの」という、認識を浸透させた理由の1つと考えられます。

 しかし、その認識は誤りです。実際に長々と文章を書くことはないかもしれませんが、Webの文章表現は、デザインを含めたWeb制作のさまざまな場面で必要となっています。漢字やアルファベットのつづりミスや、表現の不統一などに気づくだけでも出来栄えは大きく変わります。ライターやディレクターだけに任せるのではなく、Web制作にかかわるすべてのクリエイターが、ある程度の文章表現スキルを身に付けておく必要があるのではないでしょうか。
図1:Web制作現場の現状と理想

HTML制作にも、文章情報を整理する能力が求められる
 例えば、HTML制作用に入稿された原稿素材が、ページタイトルやキャッチコピー、見出しの大小、概要文や本文などが不明確なままの状態だった場合(ほとんどがこちらに該当しますが…)、制作側が文章の内容をある程度理解して、整理しなくてはなりません。受け取ったままの原稿素材を基にHTMLを制作すると、文章構造化の時点で綻(ほころ)びが生じてしまい、「デザインは秀逸だが、情報が散在しているWebサイト」と評価されてしまう可能性もあるからです。

 ユーザーは、何らかの情報を得ようとしてWebサイトを訪れます。そしてほとんどの場合、Web上に掲載されているテキストから情報を得ています。つまり、たとえ視覚的に秀逸なデザインのWebサイトであったとしても、そこにあるテキストの良しあしで、Webサイトの印象・評価が大きく変わってくるといっても過言ではないわけです。

 デザイナーやコーダーなど、実際のHTML制作に携わる人々にとって、これまで文章表現スキルは縁遠いものだったかもしれません。しかし、プロジェクトの事情によっては、そういったスキルが求められることもあるでしょう。そうなったとき、原稿素材として与えられた情報を、自分なりの解釈をもってHTMLを制作するだけでも、ユーザーにとっての情報の得やすさ、内容のわかりやすさ、行動の起こしやすさはグッと向上します。

 この記事では、Webならではの文章表現について、すべてのWebクリエイターにお伝えしていきたいと思います。このページが、文章表現スキルの重要性を知っていただく機会となれば幸いです。 次のページ



株式会社ミツエーリンクス 上原 佳彦
著者プロフィール
株式会社ミツエーリンクス 上原 佳彦
編集ディレクター
2003年にWebライターとして(株)ミツエーリンクスに入社。事例紹介ページやランディングページなど、さまざまなWebサイトのライティングに従事。現在はWebサイトのライティングをはじめ、コンテンツの企画・編集ディレクションや読みやすさを追求したテキスト改善支援まで幅広く担当。
http://www.mitsue.co.jp/

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第1回:文章表現の技術は誰にでも求められるか
-> 文章表現はライター・ディレクターだけのスキルではない
  Webライティングって、いったいどんなもの?
  分割と結合で、編集点が見えてくる
【Webデザインワークフロー】他人事ではないWebライティング
第1回 文章表現の技術は誰にでも求められるか
第2回 テキストへの無理解が作業を増やす?
第3回 文章表現への細かな気遣いが印象を変える
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